たかが名札 ではない
勤務校には,「学校では名札をつけること」という「きまり」がある。
最近はそうでないところがあるらしいが,うちは違う。
経験上名札をきちんとつけないクラスは荒れている。
できることをしない子供たちは,どんどん乱れていく。
できないことはできなくていいけど,できることはしなければいけない。
10年前はよく,名札を忘れた子供たちには名前を書いたガムテープを胸に貼らせていた先生がいた。
「かわいそう」「人権問題」などということが言われるようになってからそういうことができなくなったのだが,そういうクラスの「荒れ」は少なかった。
僕は,子供たちが名札を忘れてきたら貸してあげることにしている。
忘れたら,朝のうちにまずは言いに来させる。言いにいたときにセリフも決まっている。
「名札を忘れたので貸してください」
そうだ,忘れたから借りる それだけのなのだ。
以前は,学校の正規の名札を買って貸してあげていたが,返却率が悪くてどんどんなくなっていった。そこで,現在は,百均で購入した名札ケースを使っている。中の氏名の紙は先生が書いてあげてばいい。
帰るときには,名札ケースだけは返却させる。中の氏名の紙は机の中に置かせておけば,次回忘れたときの手間が減る。
忘れたら借りる。そして,できるだけきちんとする。それだけのことがそういう基本を大事にしているクラスは荒れにくいのだ。